机上の空論と手記

都会で生きたい

好きなものは猫と自分

猫が好き。圧倒的に猫派。

飼っているのは犬だし、犬も可愛いと思う。

だけど猫には勝てない。

 

最寄駅に向かう細い路地に、野良猫が4匹住んでいる。

喧嘩しているところは見たことがないけれど、一緒に遊んでいるところも見たことはない。

ただ、そこに4匹の猫が存在している。それだけ。

良いな、と思う。

互いに干渉しない、冷たささえ感じられる距離感。

その中には、少なくとも「存在」を容認する優しさがある。

「ここにいてもいい」という安心感がある。

 

彼らは余所者の私がそこに踏み入ることを許してくれる。

一度だけ思い切り引っ掻かれたことがあるけれど、今は頭を撫でても、寝転んでいるところに顎の下や腹を触りに行ってもびくともしない。それもどうかと思うけど。

あまりの反応の少なさに、私は存在していないんじゃないかと焦り始める。

そんな時は駅に隣接するスーパーに行ってオロナミンCを買う。

レジで店員さんに声をかけられて安心する。

 

猫が好きだ。

猫といる自分が好きだ。

自分と居てくれる猫が好きだ。