机上の空論と手記

都会で生きたい

白くなりきれない灰色の季節

冬が近づいている。空も街も空気も白く染まる季節。

息は白く曇ってゆっくりと消えていく。

声が、言葉が目に見える季節だ。

 

初雪を一緒に見たい人がいる。なんて幸せなことだろうと思う。

それが叶えばもっと幸せだとも思う。

白く染まった街は曇っていても明るくて、

空気は冷たく透き通っている。

そんな中を歩くのは、手が悴んでしまうから

人肌恋しくなってしまうから

隣にあなたがいてほしい。

恋しいのは人肌じゃなくてあなただ。