机上の空論と手記

都会で生きたい

コーヒーが飲めないまま大人に向かっている

私はコーヒーが飲めない。牛乳が入っていてもダメ。砂糖がたっぷり入った、紙パックで売られているようなものでないと飲めない。それでも特に生活に支障をきたすことなく、十六年を生きてきた。

私の好きな彼はコーヒーが好きだ。いつも昼休みに自販機で缶コーヒーを買っている。その隣で私は80円のイチゴミルクを手に持っている。人工的ないちご味の甘ったるい液体を飲みながら、ふと黒いアルミ缶に口をつける彼を見て、格好いいと思ってしまった。

いつか彼と手を繋ぐ人は、同じようにコーヒーが好きな人なんだろうか。

二人で一緒にコーヒーを飲むのだろうか。

三ツ矢サイダーとイチゴミルクを偏愛する私は、彼の隣を歩けないのだろうか。

 

そんなことを思っていた三日前の朝、彼は私の自転車のカゴに紙パックを投げ入れた。

「なにこれ」「間違えて買ってもたからあげる」

コーヒー牛乳との違いが分からないほどの、甘いカフェオレ。彼は甘い飲み物が苦手だ。

笑ってしまった。このカフェオレと彼が好きなコーヒーとでは、容器からして違うのに。

 

彼が飲めないものを代わりに飲んであげられるのなら、私が飲めないものを代わりに飲んでくれるのなら、コーヒーなんか飲めないままでいい。

たまには恋愛話でもいかがですか

高校に入学してしばらく経った頃から、ずっと好きな人がいる。

もう一年以上の片思いになります。

二年連続同じクラスで、ありがたいことに結構仲はいいです。

 

その人には最近好きな人ができたらしい。

私の友達、私より背が高くて色白で可愛くて女の子らしい子。

周りの人たちはみんなその人の恋に協力的で、二人が話せるように仕掛けたり、相談に乗ってあげている。

時々、私がその人を好きだと言ったらみんなはどんな顔をするだろうか、と妄想する。

 

私はあなたがあの子を好きになるずっと前から、あなたが好きなのに。

結婚なんてダサいとか謎の尖り方をしてたのに、それでもあなたと結婚したいと思えたのに。

運命の人だと思ったのに。

 

振られることは怖くない。

ただあなたに会えなくなることが怖い。

もう付き合いたいとか手を繋ぎたいとかキスしたいとかわがままは言わない。

ただ、卒業なんかで離れたくない。

もうあなたのいない日常を生きる私なんて、想像もできなくなってしまった。

 

振られることより、会えなくなることより、嫌われることより怖いのは、

この大きくなりすぎた思いと感情と思い出を

たった一人で背負っていかなければいけないという事実。

いつかあなたと二人で背負えるようになると、勝手に思い込んでいたから

何も考えずに膨らませ続けてしまった。

今もまだ、大きくなり続けている。

休息に関する短い見解

休息は悪役ではない。

学校や仕事をサボることは犯罪ではない。

 

朝から好きなアイスやスナック菓子を食べて、それでも行く元気が出なければ休む。

好きなアーティストのライブ映像を一曲だけ観て、それでも涙が止まらなければ休む。

今一番行きたい場所を挙げて、そこが日帰りで行ける場所なら休む。

好きな人がいるなら、「いつでも帰れる」と思い込んで一度行ってみるのもいいかも。

その人と話してもなお、帰りたいと思っているなら、開けてもいない鞄を持って駅に戻ればいいや。

 

充電は大切だ。からっぽになってから充電したのでは、バッテリーが壊れてしまう。

満タンなのに充電を続けても、壊れるけど。

緊急脳内会議

状況整理に丸一日かかっていました。隙自語ちゃんです。

あえて詳しいことは書きませんが、ワタクシが敬愛する小林賢太郎に「会えるかもしれない希望」を手にいれました。

 

賢太郎さんを五感で感じることを想像しただけでもう私は無敵です。

明日の学校も行けます。月曜日だからって遅刻しません。

さらに毎週月曜日の小テストの勉強だってしちゃいます。

さらになんと今日は駅前で観光客に道案内までしちゃいました。本当です。

ちょっと有名な商店街?があってちらほら旅行客らしき人がいるんですよ。

 

ただ会場は映画館。当たり前です、映画の舞台挨拶ですから。

倍率はとんでもないんでしょうね。

しかも全日学校のある平日です。

これはもはや関係ありません。たとえ修学旅行とかぶっても賢太郎さんを優先します。

まあかぶってないんですけど。

 

とりあえず時間と距離を考えて私が参戦可能なのは大阪と名古屋です。

名古屋は年始だしファイナルだしで応募は多いでしょう。狙うは大阪です。

めっちゃ普通に学校ありますが関係ありません。

もしチケットが手に入れば余裕で休みます。

なんなら朝から大阪行ってNGKかマンゲキで公演観てから行きます。

なんばですからね。え、最高。

 

ここ2年くらいショックなことが続いているので是非とも運に本領発揮していただきたいですね。

これは当たっても落ちても泣くやつです。確定で。

生きがい、生きる理由、命綱、死なない理由。

しょっちゅうくだらない事で落ち込んでは眠れない夜を過ごす私は、好きなものがあって本当に良かったと思う。

 

音楽は生きがいだ。

ライブの予定のためにどんなことがあっても生きる。逆にコロナ禍で中止になった時は自分でも引くほど病んだ。

何を目標に生きればいいのかわからなくなるのだ。

開演直前の、会場内が暗闇に包まれる瞬間の高揚感、一曲目のイントロが始まる瞬間の「物体」となって押し寄せる音と鳥肌。

ロックスターと目が合う、ギターヒーローの手に触れる、頭上を通り過ぎるダイバー、知らない人と顔を見合わせて笑うモッシュ

その一つ一つの瞬間に魅せられて、夢中になって、依存している。

 

夢は生きる理由だ。

私の夢はギターヒーロー。できれば舞台演劇やコントも作ってみたい。

ステージが好きなのだ。

ほんの少しの段差の上に立つだけで、その場の視線を独占できる空間。

誰でもヒーローになることを許された空間。

小さなライブハウスで頭が痛くなるほどの音量でギターを掻き鳴らすのもいいけれど、やっぱり私が魅せられたあの大きなステージに立ちたい。

だからその夢が叶うまでは、生きる。

まだ16歳。ヒーローに憧れたって許されるはずだ。

小説みたいな先輩の話

その人は私を「クジラちゃん」と呼ぶ。

私のギターに大きな鯨のステッカーが貼ってあるからだ。

一つ年上の彼とは、私が高校に入学して最初に出演したライブハウスのイベントで出会った。彼のバンドは全曲完全オリジナル、固定ファンの女の子、派手な髪色とピアスと煙草、を兼ね備えた今時珍しいレベルのTheアマチュアバンド。しかも高校生。NANAかよ。

 

最初「ミッシェル好きなの?」と話しかけられたときは(私がTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのTシャツ着てた)金髪顔面ピアスのお兄さんが楽屋で煙草吸ってるんだからまあびびった。しかもキャーキャー言われてたバンドのボーカリスト

だけど音楽の趣味がすごく合って、すぐに二組のバンドぐるみで仲良くなった。

 

そんな彼らのバンドが解散した。4人のうち2人が大学受験のため勉強に専念したいとかどうとか。

例の彼は専門に行くからと言って遊び回っている。らしい。

住んでいるところが遠いからプライベートでの関わりは薄い。

 

そんなわけで、ライブハウスでしょっちゅう顔を合わせては打ち上げと称してラーメンや焼肉を食べに行っていたのに、その繋がりは簡単に途切れた。

彼の連絡先を知らないことに、初めて気がついた。

SNSはLINE以外やっていないと言っていた。

他のメンバーはインスタで繋がっているから、その気になれば彼の連絡先を入手することも簡単だろう。

 

だけど、それでは味気ない気がする。

煙草を吸いながら「煙草は吸うな」と言っていた彼に、誕生日プレゼントだと言ってBOOK-OFFの110円の小説を四冊渡してきた彼に、伝えたいことがあるなら、直接会うしかない。

そんな気がする。

 

あの人のことだから、バンドは組んでいなくてもライブハウスに入り浸っていたり、なんなら路上で弾き語りをしているかもしれない。

幸い、彼の最寄り駅は知っている。

 

そのうち、会いに行ってみようと思う。

何度もくだらない言い争いをしたけれど、なんだかんだ私は彼の歌が好きだ。

音楽の専門学校を選んでくれたことを、素直に喜んでいる。

私のステージネームをつけた彼に、最後まで責任をとってもらおう。

 

私の歌を歌ってほしい。

あの人の歌声が必要だ。

1からバンドを作りましょう。

バイト禁止の中でどう生きるか会議

ワタクシ、華のJK隙自語ちゃんですが、学校の校則でも親からもアルバイトを禁止されています。学生の本分は勉強だとかなんとか。

そんなこと言われても現状ですでに勉強していないんだから、バイトしても変わらないと思いますけどね。

とにかく、高校生活を最大限楽しむにはどうしてもお金が必要です。

特に私はいろんなバンドやら芸人さんの追っかけをしているので、ライブのチケット、物販、交通費、、、月5000円のお小遣いはほとんど、というか全て現場に消えていきます。

そんな私がどうやって友達との外食やカラオケやテーマパークといったJKっぽいことを楽しんでいるかと言いますとね。

 

メルカリとマクロミルです。

案件みたいになってしまいましたが。

同じ境遇にいる学生を救いたいのです!

 

メルカリでは幼い頃に来ていた服を出品するだけでも結構売れます。

私は月1000円は確実に稼いでいます。多分。

 

マクロミルはアンケートサイトですね。

もらったポイントをPayPayに直接換金できるので好きです。

 

なにこの記事…

 

高校生のバイトを禁止するのはやめてほしいです。

お金が必要ということもありますが、純粋に「高校生バイト」を経験してみたいんですよね。

古本屋で働きたい。